化膿性汗腺炎は、腋窩や鼠径部、臀部などに皮下硬結や瘻孔を多発し、組織破壊的に線維化の強い瘢痕へ進行する慢性に経過する炎症性皮膚疾患である。現在では乾癬等と同様に自己炎症性疾患と考えられているがその病態は明らかではない。沖縄県は化膿性汗腺炎の発症が国内では例外的に多い地域であり、琉球大学皮膚科では重症 例に対する外科手術を多数行ってきた。本課題では、化膿性汗腺炎と他の好中球性皮膚症との病態の異同を明らかにし、線維化因子の発現細胞の同定や、随伴する激しい疼痛の原因を決定し、治療標的となる蛋白の同定を目標とする。
特になし