化膿性汗腺炎ってどんな病気？11歳の子供にもわかる説明

「化膿性汗腺炎（かのうせいかんせんえん）」って聞いたことあるかな？ちょっと難しい名前だけど、簡単に言うと、お肌にできる「おでき」みたいなものなんだ。でも、普通のおできとはちょっと違って、なかなか治りにくいんだよ。

化膿性汗腺炎ってどんな病気？

まずは、化膿性汗腺炎がどんな病気なのか、一緒に見てみよう！

お肌の中の「汗腺」と「毛穴」が関係しているんだ！

お肌の中には、「汗腺（かんせん）」っていう汗を出す部分と、「毛穴（けあな）」っていう毛が生えている部分があるんだ。化膿性汗腺炎は、この「汗腺」と「毛穴」の周りで、体の免疫（めんえき）がうまく働かなくなって、炎症（えんしょう）を起こしちゃう病気なんだ。

どうして炎症が起きるの？

普段、お肌には「細菌（さいきん）」っていう小さな生き物がたくさんいるんだ。でも、心配しないで！この細菌は、みんなのお肌にもいるもので、お肌をキレイにしてくれたり、守ってくれたりする、いい働きをしてくれているんだよ。

でもね、化膿性汗腺炎になると、このいい細菌に対して、体の免疫が「敵だ！」って勘違いしちゃうんだ。その結果、免疫が過剰（かじょう）に働いて、炎症を起こしちゃうんだね。

慢性的な病気で、長引くことが多い

化膿性汗腺炎は、一度治っても、また繰り返し起きることが多いんだ。だから、長年、この病気と付き合っていくことになるんだよ。

どんな症状が出るのかな？

化膿性汗腺炎になると、どんな症状が出るのか、見てみよう！

「おでき」のようなものができる

お肌に、赤くて痛い「おでき」のようなものができるんだ。これは、炎症を起こしているところなんだよ。

膿んで、破裂することがある

「おでき」がどんどん大きくなって、膿（うみ）んでしまうことがあるんだ。破裂すると、膿が出てきて、痛みや熱感が強くなることもあるんだよ。

皮膚の下に広がることも

普通のおできと違って、化膿性汗腺炎は皮膚の下に横に広がることが多いんだ。だから、破裂しにくくて、丸い形をしていることが多いんだね。

どうして化膿性汗腺炎になるの？

化膿性汗腺炎になる原因は、まだはっきりとはわかっていないんだ。でも、いくつか考えられている原因があるんだよ。

遺伝が関係しているかも

化膿性汗腺炎になりやすい人は、その原因が遺伝子（いでんし）にあるかもしれないんだ。家族に同じ病気の人がいると、なりやすいんだよ。

ホルモンの影響もあるかも

ホルモンも関係しているかもしれないんだ。思春期や妊娠中、更年期など、ホルモンのバランスが変化するときに、化膿性汗腺炎になりやすいんだよ。

喫煙や肥満も関係しているかも

タバコを吸っていたり、太りすぎていたりすると、化膿性汗腺炎になりやすいんだ。だから、タバコは吸わないようにして、健康的な体重を維持することが大切なんだね。

どうやって治すの？

化膿性汗腺炎になったら、どうすればいいんだろう？

病院で診てもらおう

化膿性汗腺炎は、病院で診てもらったほうがいいんだ。でもね、この病気は医師の間でも認知度（にんちど）が低いと言われているんだ。他の皮膚の病気と間違われたり、感染症（かんせんしょう）だと思われたりする場合もあるんだよ。実は、化膿性汗腺炎は感染症ではなくて、体の免疫が異常（いじょう）を起こす病気なんだ。

だから、病院に行くときは、化膿性汗腺炎についてきちんと説明して、正しく診断（しんだん）してもらうことが大切なんだね。

薬を飲んだり、塗ったりする

病院では、飲むタイプの薬と、皮膚に塗るタイプの薬を出してくれるんだ。飲む薬は、体の免疫の働きを抑えるもので、塗る薬は、炎症を抑えたり、細菌を殺したりするものなんだよ。

手術で治すこともある

薬だけでは治らない場合には、手術で治すこともあるんだ。膿んでいる部分を切開（せっかい）して、膿を出したり、傷口をきれいにしたりするんだよ。

化膿性汗腺炎と上手に付き合おう！

化膿性汗腺炎は、なかなか治りにくい病気だけど、病院でちゃんと治療すれば、症状を落ち着かせることができるんだ。

この病気になったら、一人で悩まずに、お医者さんや家族に相談して、上手に付き合っていこう！みんなで支え合って、一緒に乗り越えていこうね！