炎症性腸疾患(Inflammatory Bowel Disease:IBD)とは腸を中心とする消化管粘膜に炎症が生じる疾患です。原因が明らかなもの(特異的)として感染性腸炎や薬剤腸炎などもありますが、一般的には、原因不明(非特異的)とされる潰瘍性大腸炎(Ulcerative colitis:UC)とクローン病(Crohn's Disease:CD)の2つを総称してIBD(炎症性腸疾患)と呼んでいます。
わきの下や鼠径部、肛門などの周りにあるアポクリン腺が塞がった状態が続き、痛みや炎症が起こって、痕が残ってしまうこともある皮膚の病気「化膿性汗腺炎」。炎症性腸疾患(IBD)と関連があることを示す研究報告もあることから、アメリカ・マウントサイナイ医科大学の研究グループは、IBD患者が化膿性汗腺炎を合併することで、どれくらい身体的・経済的な負担があるかを研究した結果を発表しました。